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Q&A

自動車で人身事故を起こしてしまった場合、逮捕されるのでしょうか?

  • 文責:所長 弁護士 田頭博文
  • 最終更新日:2025年10月21日

1 過失の程度

わき見運転や飲酒運転など、重大な過失や悪質性がある場合は、逮捕される可能性が高いです。

これに対して、一時停止違反や不注意、被害者側にも過失がある場合など、加害者の過失が比較的軽微であり、事件発生に与えた影響が低いと考えられる場合には、逮捕されない可能性もあります。

2 被害者の怪我の程度

被害者が重傷を負ったり、亡くなったりした場合は、逮捕される可能性が高くなります。

一方で、被害者の怪我が軽い場合は、逮捕されないこともあります。

ただ、重傷を負わせた場合、死亡させた場合など、そのことが原因で絶対に逮捕されるという訳ではなく、上記1などの事情を踏まえ、総合的に判断されるといえるでしょう。

3 事故後の対応

救護義務違反、すなわち、事故後、被害者の救護を行わなかったり、現場から逃走したりした場合は、逮捕される可能性が高いです。

一方で、事故後、すぐに警察に連絡し、被害者の救護に努めるなど、誠実な対応をしていれば、逮捕されない可能性も高まります。

このような事情も、上記1、2を踏まえ、総合的に判断されます。

4 具体例

具体例について検討してみます。

信号無視をして歩行者をはねて重傷を負わせた場合は、逮捕の可能性が高いといえるでしょう。

一時停止を怠り、自転車と接触して軽傷を負わせた場合は、逮捕されない可能性もあるといえるでしょう。

わき見運転で歩行者をはねて死亡させてしまった場合は、逮捕される可能性が非常に高いといえるでしょう。

5 自動車事故で逮捕されてしまったら

逮捕されると、警察で取調べを受け、勾留決定が出ると長期にわたり身柄を拘束されてしまいます。

もし事故を起こしてしまった場合は、まずは落ち着いて警察に連絡し、被害者の救護に全力を尽くしてください。

そして、身内の方が交通事故で逮捕された場合は、早めに弁護士に相談することがとても重要です。

交通事件の場合は、弁護士を早期に選任し適切な措置を講ずれば、早期の身柄開放が可能となるケースも多いです。

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